Quantcast
Channel: SOTA JAPANのファッションブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 16733

ALDENアッパーの革について

$
0
0

こんばんは

ついに3日目に突入して参りました。

「ALDEN週間」


SOTA JAPANのファッションブログ


前回前々回

ラスト、モデルがわかれば

ほぼほぼ問題はなくなりましたよね。

でもまだ、

重要なポイントであり

一番の楽しみなところが残ってますよね。

オールデンといえば、

1足の生産に3週間も掛け

アッパーには世界中から集めた世界最高品質の

シェルコードバン、カーフ、スエードを使用している。

そう。

今回は、

「アッパーの革について」

やりたいと思います。

SOTA JAPANのファッションブログ


まずはもちろん

シェルコードバンから。

ご存知の方も多いと思いますが、

年々、数頭が減ってきている農耕馬のお尻の革が

コードバンになります。

そしてそのお尻の「皮」が「革」に変化するまで

特別なプロセスを昔ながらのやり方で仕上げ終わるまで

約5ヶ月間もかかります。

その革をオールデンに供給しているのがあの

ホーウィン社です。

いま現在、

コードバンを生産にできるのが

ホーウィン社と日本に2社しかありません。

つまり、

素材、技術ともにかなり希少性が高いことになります。

その中でもオールデンはホーウィン社から

最高品質のコードバンを供給されています。

最高級の中の最高級ということ。

コードバンの特徴として1番に挙げられるのが、

カーフには出せないツヤとシワ。

両者では繊維組織が全く違います。

簡単に言えばそれが、見た目だけでなく

非常に丈夫で、使い込むほどに馴染み要因となっています。

正直、最初は硬く履きにくいかもしれませんが、

形状記憶に優れているので、

慣れてしまえばこっちのもの。

オーダーメイドのような感覚を味わうことができます。

しかし良いことばかりではなく

特殊な素材ゆえコードバンにも欠点はあります。

まず水に弱い。

濡れると水ぶくれのようになってしまいますが、

ある程度しっかりとケアをすれば問題ありません。

繊維の方向が一定のため、

力の加わる方向によっては簡単に裂けてしまう。

染色しにくいので、品質が安定しない。

こう言ったことはありますが、

それを補ってあまりあるほどの魅力があると個人的には思います。

SOTA JAPANのファッションブログ


次はカーフ。

おそらく選ぶ際に一番悩まれるのが、

コードバンかカーフだと思います。

こちらの方が柔らかく、馴染みやすいのが特徴。

また雨に関しても、

そこまで気にすることもありません。

ちなみに、

同じラスト、モデルで革だけ違う場合は

履き心地はそこまで大きく変わりません。

だたやはり、

履いていくと違いが多少出てくるかとは思います。

そこが、コードバンの形状記憶する部分や

カーフの柔らかく、馴染み易いという部分での差。

これも結局は、

どういったシチュエーションで使うかというところですよね。

そこをはっきりさせておけば自ずと答えは出てくるのかと。

また個人的にはスエードも好きです。

基本的にはブラッシングのみで大丈夫ですし、

雨にも強い。

他にも、

SOTA JAPANのファッションブログ


ホーウィンいえばクロムエクセルレザーも忘れてはいけないですね。

何がすごいって。

4種類の油脂を独自の配合でブレンドしたオイルを

じっくり皮に浸け置きし、オイルを浸透させるこので

オイル含有量がすごいことになってます、

天敵である水。

油が弾いてくれます。

また人間の体温を吸収し、革自体の温度が高くなると

柔らかく変化することなどがあります。

これも、

世界でも有数のタンナーとして

100年以上の歴史を持つホーウィン社だから出来る技術。

オールデン×ホーウィン社。

これ最強の組み合わせかもしれません。


以上、

これでほぼ問題は解決できたんじゃないでしょうか。

さらに言えば、

ウィズによってもサイズ選びは変わりますし、

ソールも種類があるので選ぶの難しいかもしれません。

でも、

ラスト、モデル、アッパーの革の3点を

押さえておけば問題なしかなと思います。

あとはもうお好きなオールデンを選んで履くだけ。

ちなみに、

最初に履くときシワをボールペンなどで

入れるというやり方もあります。

SOTA JAPANでは、

自然に入ったシワの方がかっこいいと思いますし、

神経質な日本だけのことかと思っていました。

しかしオールデンの副社長は自作のアイテムを使って、

キレイにシワを2本入れて履いているとのこと。

これを聞いてどっちが正しいのか分からなくなっちゃいましたが

もうエイジングの楽しみ方次第。

どっちが良いも悪いもありません。

どちらでもコードバンを堪能することが出来ますのでご安心下さい。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 16733

Trending Articles