こんばんは
気に入ってお買い上げ頂いたお気に入りの服です、
せっかくなら長く着て頂きたい。
白シャツなら真っシロシロのままで。
普段の何気ない生活で、突然付いてしまう
「シミ」
つけようと思ってつけてる訳では無いですが、
油断してるとついちゃいます。
シミがついた事によって1軍の洋服達が2軍、3軍、、
クローゼットの奥の奥へ、どんどん着なくなってしまったり、愛着を感じなくなってしまったり、
何気ない日常に潜む洋服の敵。
誰しもがつけちゃった経験があるかと思いますが
正しいケアの方法は意外と知られていません。
シミ抜きには、しっかりとした手順と汚れに合った方法があります。
間違ったケアの仕方により
大切なお気に入りの服が修復不能になってしまうのは大変悲しい事。
服を販売する者として、
お伝えしなければならないと思いました。
しかしここは
酸性、中性、アルカリ性とか、小難しい話を抜きにして、
今回は知っておくと便利な
シミをつけてしまった時にリアルにとるべき行動。
必要最低限のシミのケア情報をまとめてみました。
「シミのケアについて」
のブログです。
①シミが付きました
とにもかくにも時間との勝負です。
「いいや、明日にしよう」が命取り、
人生も同じです。
付いた直後は水でとれるものも、1~3日放っておくと急激に落ちにくくなります。
すぐケアしにかかりましょう。
②しかし、落ち着いて
大切な服にシミがついてパニックになってしまう気持ちは分かりますが、
そこはやみくもに洗いにかかるのではなく、
シミの属性を冷静に判断しなければなりません。
間違った方法で更に悪化させる事も。
ここはざっくりとですが、
シミを「水溶性」と「油性」
の2種類に分けます。
③判別の時
上記の2種類を簡単に見極める方法があります。
それはシミに水を一滴たらすだけ、
水が生地にしみ込めば「水溶性」
例えばナイロン地の様に、水を弾いていればそれは「油性」です。
④己を知り、相手を知れば百戦危うからず
シミの属性を知ればこわく無い。
「水溶性」ならばシミを軽く湿らせ、
ハンカチやティッシュでトントンします。この繰り返しです。
相手が「油性」ならば、
水ではぬらさずハンカチやティッシュでつまみ取ります。
この際、あぶら取り紙を使えば効果は抜群です。
⑤もう一度、相手を知るという事
シミの構造の多くが、
表面が「油性」、内側が「水溶性」です。
層状になっているとお考え下さい。
という事は、
ぬらさずにティッシュで先に汚れをつまみ取り、
その後水で湿らせもう一度ティッシュでトントン。
No.④の作業をどちらも駆使するといった方法もございます。
⑥もう一度、己を知るという事
ポイントとなるのが、ケアに取りかかる前に、
必ず着用していて目立たない箇所で処理のテストをして下さい。
色落ちや色抜けが発生する恐れがあります。
⑦勝負は最後まで分からない
多くの方がついやっちゃうかもしれません。
シミがついた場合、絶対擦ってはダメです。
特にデリケートなシルクやアセテート等の繊維は擦るのは厳禁。(レディースのアイテムに多いですね)
衣類にダメージを与えるだけですので、トントンとやさしく叩いてあげて下さい。
気持ちを込めるとより汚れが落ちます。
⑧トントンの仕方
汚れを逃がさない為に、
シミの外側から中心に向かってトントンして下さい。
場合によっては輪ジミになり、
どんどんシミの規模が拡大してしまうからです。
⑨時にはもんで
No.⑧までの流れはもちろんですが、
比較的丈夫な生地によっては、
もみほぐしたり、手先でクチュクチュする事も出来ます。
これが、
シミをつけてしまった時の応急処置の方法。
頑固なシミでなければ、以上の行程で取り除けると思います。
応急処置をしたシミと、
放置したシミ、
もしもその場でとれなくたって、
その後の家庭での洗濯に表れる落ち具合は全く違ってきます。
知っておくととても便利かと思いますので、
こちらのブログ記事だけでもブックマークにいかがでしょうか。
ついシミを付けてしまった時にでも、お役に立てて頂ければと思います。
もちろんこちらでご紹介させて頂いたケアの方法は簡易的なもので、
繊維によっては水洗いに適さない服、
ダメージの負い易い生地等もございますので、
No.⑤で書きました、生地の反応をしっかりと見極めて頂きたいと思います。
とはいえ、
シミを付けないのが一番ですよね。
最近麺類ばっかり食べている僕は、
さっそく本日より実践です。